【看護職の皆さまへ】第15回 日本看護サミットかがわ’10における情報保障の配慮が実現!

2010/12/09 20:11 に Fusae Kurihara が投稿   [ 2011/11/23 21:46 に更新しました ]
2010年10月18.19日、香川県高松市において
「第15回日本看護サミットかがわ’10」が開催されました。
 
 
 
  今回の看護サミットは、「いま 看護職の魅力を高めるとき」という
テーマのもと、看護職の就労継続のための講演が主に行われました。

 聴覚障害をもつ看護職の就労継続にも、今回のテーマが
即応していることもあり、情報保障を申し出ることを決めました。
 その結果、当会看護職会員と聴覚障害をもつ看護職(非会員)
計11名の申し出により、情報保障(手話通訳、パソコン要約筆記)
の配慮をいただくことができました。
 

 
 
看護系の集会・学会においては、初の情報保障であったと思われます。

 実は、これまでにも何度か、当会看護職会員を中心として、情報保障
の申し出をさせていただきましたものの…なかなか、叶わない状況が
続いていたのです…。
 
 聴覚障害をもつ看護職のコミュニケーションの特徴として、
1対1は問題なく行えるものの、多人数とのコミュニケーションの場
(例 申し送り、カンファレンス、研修)は、困難を極める方も…。
 申し送り、カンファレンス等、日常業務を遂行するために必要な
コミュニケーションの場においては、生命が関わることもあり、
内容の確認、きき返し、周囲の方のフォローを申し出、また、得られている
方も多いといえます。
 しかし、研修や勉強会等、日常業務より少し離れた学びの場においては、
なかなか情報保障を申し出られない(周囲に負荷をかけるという自責の
念をもつ方が多いように感じます)、または、勇気を振り絞って申し出たにも
関わらず、研修主催側の情報保障自体への無理解、経済的負担を前面へ
出して断ってくる等の事例も散見されておりました。
 

 今回の経験を通じ、全国に散見される聴覚障害をもつ看護職の繋がりを
強め、皆で申し出ていくことに意義があると痛感しました。
情報保障の必要な看護職からのニーズをまとめて伝えることにより、
主催者側も積極的に配慮を考える根拠となりうるように思うのです。
来年も、情報保障の配慮をいただけるよう、会員一同、励んでまいります。
(来年の看護サミットは、福岡にて開催予定)
どうか、皆さまの暖かいご声援、ご指導を賜れますと嬉しいです。
また聴覚障害をもつ看護職の皆さまとの繋がりを、もてますように!
 
 
 
【手話通訳とパソコン要約筆記の効果】
 
 手話通訳は、現在、就労先や日常生活を送るなかで、手話を
活用されておられる方には学びの場となりえます。
結果として、手話を母語とされる患者さんへのケアにも繋がってくる
のではないでしょうか。
 パソコン要約筆記は、発話の内容が要約され、文字で表記されるため、
視覚的な方法より理解を促すことへ繋がるため、聴覚障害の有無に
限らず、同席されておられた皆さまの理解を補助的に助ける働きも
あったのではないでしょうか。
高齢社会へ突入した現代に日本においては、必要とされる方も多い
ように感じています。
 
 
 
【障害者権利条約と聴覚障害をもつ医療従事者との関係】
 
 現在、国内においては障害者権利条約への批准に向けた、国内法の
制定を見るべく、多くの方が活動されています。
その中で、聴覚障害者のキャリアアップ、特に専門的知識や技術へ
結びつくものについては、情報保障をつけることが合理的配慮
であると言われています。